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恋花火***side story
第28章 闘うオンナ
ユリ先輩を苦手としているレンは、素早く立ち去っていった。
置いてくなよ!!
「……泣いてたの?」
「あ、これは……」
隠そうにも隠せない。
明らかな泣き顔だと思うし。
「……かわいそう。」
ユリ先輩が、ポツリとつぶやいた。
「茜から聞いたよ。」
「…へ?」
なんのこと?って思ったけど
そういや"あのこと"を言うって言ってたことを思い出し納得。
「ひどいね、陸。」
「陸先輩?」
「そうだよ。茜の気持ち知ってるのに。」
「あー、でもしょうがなくないですか?」
「しょうがない?」
「なんか抑えられない時ってあると思うんすよね。理性きかせられない瞬間みたいな。」
そんな瞬間は俺にもあったからわかる。
中学のとき、彼女がいるのに菜月とエッチした。
ダメだとわかっていても
頭が、心が、身体が勝手に動く。
「……じゃあタケル君は菜月ちゃんと陸がラブラブでいいの?」
「菜月が笑ってるならそれでいいかな。」
さっきみたいに涙こらえてる顔とか
辛そうな顔は見たくない
菜月にはやっぱ、ニコニコしてて欲しいし。
あたし幸せ〜ぽや〜んみたいなのが似合ってる。
「…へぇ、随分人がいいんだね。」
それ言われるのもう3回目なんですけど。
ここまでくるともう胡散臭いレベルになってきた。
俺も自分で驚いてるよ。
菜月が俺じゃない誰かと結ばれることを、祝福できるなんて。
……まぁそれは相手が陸先輩だからってのが一番かな。
なんかもう桁違いにレベル高い人だし
それに、俺がすげー辛かった時に助けてくれた人だから
きっと菜月のことも幸せにしてくれるはず。
「……じゃあ、応援してるの?二人のこと。」
「はい。」
「祝福できるんだね。」
「はい。」
「慰めてあげようか?」
「はい。いや!?え!?いい!!遠慮しときます!!」
「遠慮しなくてもいいよ?」
「大丈夫です!!」
女ってやつは油断も隙もない。
菜月は隙だらけだったけどね。
置いてくなよ!!
「……泣いてたの?」
「あ、これは……」
隠そうにも隠せない。
明らかな泣き顔だと思うし。
「……かわいそう。」
ユリ先輩が、ポツリとつぶやいた。
「茜から聞いたよ。」
「…へ?」
なんのこと?って思ったけど
そういや"あのこと"を言うって言ってたことを思い出し納得。
「ひどいね、陸。」
「陸先輩?」
「そうだよ。茜の気持ち知ってるのに。」
「あー、でもしょうがなくないですか?」
「しょうがない?」
「なんか抑えられない時ってあると思うんすよね。理性きかせられない瞬間みたいな。」
そんな瞬間は俺にもあったからわかる。
中学のとき、彼女がいるのに菜月とエッチした。
ダメだとわかっていても
頭が、心が、身体が勝手に動く。
「……じゃあタケル君は菜月ちゃんと陸がラブラブでいいの?」
「菜月が笑ってるならそれでいいかな。」
さっきみたいに涙こらえてる顔とか
辛そうな顔は見たくない
菜月にはやっぱ、ニコニコしてて欲しいし。
あたし幸せ〜ぽや〜んみたいなのが似合ってる。
「…へぇ、随分人がいいんだね。」
それ言われるのもう3回目なんですけど。
ここまでくるともう胡散臭いレベルになってきた。
俺も自分で驚いてるよ。
菜月が俺じゃない誰かと結ばれることを、祝福できるなんて。
……まぁそれは相手が陸先輩だからってのが一番かな。
なんかもう桁違いにレベル高い人だし
それに、俺がすげー辛かった時に助けてくれた人だから
きっと菜月のことも幸せにしてくれるはず。
「……じゃあ、応援してるの?二人のこと。」
「はい。」
「祝福できるんだね。」
「はい。」
「慰めてあげようか?」
「はい。いや!?え!?いい!!遠慮しときます!!」
「遠慮しなくてもいいよ?」
「大丈夫です!!」
女ってやつは油断も隙もない。
菜月は隙だらけだったけどね。