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恋花火***side story
第4章 年上キラー
「茜!」
体育の授業を抜け出し、茜を探し回った。
茜は校舎裏にある焼却炉の所で、突っ立ってた。
「なにしてんの?」
「陸には関係ない。」
またどこかへ行こうとする茜を引き止める。
「ちょっと…どうなってんの?」
「どうもこうもないよ。」
「なんで…」
なんでそんな目をしてるんだよ
あんたは他人とでも言いたげな目
俺たちって友達じゃなかったの?
「俺は茜と話がしたい。」
「あたしはしたくない。」
茜は俺を冷たく突き放した。
「……離してよ」
「嫌だ。」
繋いだ茜の手は、すごく小さくて
すごく冷たかった。
しつこい俺に観念したのか、茜は話をしてくれた。
「……私が前にキスしてた女の子、覚えてる?」
「うん。」
「あの子がね、バラしたみたい。」
覚えてるよ。
景色のいい高台でキスをしていたよね。
「……本当は嫌だったんだって。あたしだけ好きだったみたい。」
茜はまた、無理して笑っている。
本当は泣きたいのを堪えて。
たかが14歳の俺たちに
本音を偽るなんてそんな器用な事、
出来るわけないんだ。
泣きたいなら泣けばいいじゃん
ムカつくならムカつくって叫べよ
「……なぜ君が泣くのか。」
俺は泣いた。
茜が泣けないのなら、代わりに泣いてやろうと思った。
泣きたいなら泣けばいい
ムカつくなら叫べばいい
それは俺自身にも言える事
「陸んちも大変だもんね。」
おまえこそ、なんで知ってんの?
俺の泣いてる理由。
こわっ!
体育の授業を抜け出し、茜を探し回った。
茜は校舎裏にある焼却炉の所で、突っ立ってた。
「なにしてんの?」
「陸には関係ない。」
またどこかへ行こうとする茜を引き止める。
「ちょっと…どうなってんの?」
「どうもこうもないよ。」
「なんで…」
なんでそんな目をしてるんだよ
あんたは他人とでも言いたげな目
俺たちって友達じゃなかったの?
「俺は茜と話がしたい。」
「あたしはしたくない。」
茜は俺を冷たく突き放した。
「……離してよ」
「嫌だ。」
繋いだ茜の手は、すごく小さくて
すごく冷たかった。
しつこい俺に観念したのか、茜は話をしてくれた。
「……私が前にキスしてた女の子、覚えてる?」
「うん。」
「あの子がね、バラしたみたい。」
覚えてるよ。
景色のいい高台でキスをしていたよね。
「……本当は嫌だったんだって。あたしだけ好きだったみたい。」
茜はまた、無理して笑っている。
本当は泣きたいのを堪えて。
たかが14歳の俺たちに
本音を偽るなんてそんな器用な事、
出来るわけないんだ。
泣きたいなら泣けばいいじゃん
ムカつくならムカつくって叫べよ
「……なぜ君が泣くのか。」
俺は泣いた。
茜が泣けないのなら、代わりに泣いてやろうと思った。
泣きたいなら泣けばいい
ムカつくなら叫べばいい
それは俺自身にも言える事
「陸んちも大変だもんね。」
おまえこそ、なんで知ってんの?
俺の泣いてる理由。
こわっ!