この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋花火***side story
第31章 冷たいキス
「大石君の彼女可愛いじゃ〜ん」
夜、看護師が病室に来た。
「…彼女?」
「肩までの黒髪サラサラヘアの〜、小柄な女の子!」
二川原ちあきはショートヘアだし、割と背が高めだから
看護師が言っているのはきっと菜月のことだろう。
「初め病院に駆け込んだ時も、すごく心配そうにそばにいたもんね。ヒューヒュー!」
ヒューヒューて。年代の差を感じる。笑
看護師は病室を出て行く時に、「だけど病院ではエッチ禁止だからねー!」と、とんでもないことを言い残して出て行った。
…もしかして、あのキスシーン見られてたのかな。
結構長い時間してたし。
だけどよく見りゃわかるじゃん。
あれは一方的なキス。
俺のワガママな想いを一方的にぶつけただけの、独りよがりなキスだってこと。
それから一週間後に退院することが決まった。
「ご家族の方よろこぶね。」
医師や看護師は笑顔でそう言ってきたが、俺が帰って喜ぶ家族なんかいない。
それどころか…
嫌がると思う。
夜、看護師が病室に来た。
「…彼女?」
「肩までの黒髪サラサラヘアの〜、小柄な女の子!」
二川原ちあきはショートヘアだし、割と背が高めだから
看護師が言っているのはきっと菜月のことだろう。
「初め病院に駆け込んだ時も、すごく心配そうにそばにいたもんね。ヒューヒュー!」
ヒューヒューて。年代の差を感じる。笑
看護師は病室を出て行く時に、「だけど病院ではエッチ禁止だからねー!」と、とんでもないことを言い残して出て行った。
…もしかして、あのキスシーン見られてたのかな。
結構長い時間してたし。
だけどよく見りゃわかるじゃん。
あれは一方的なキス。
俺のワガママな想いを一方的にぶつけただけの、独りよがりなキスだってこと。
それから一週間後に退院することが決まった。
「ご家族の方よろこぶね。」
医師や看護師は笑顔でそう言ってきたが、俺が帰って喜ぶ家族なんかいない。
それどころか…
嫌がると思う。