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恋花火***side story
第33章 パンドラの箱
母親はお茶を淹れて、部屋に持ってきた。


お菓子とお茶がテーブルに並べられて、それを挟むように向かい合わせで座った。


「脚はどう?」

「たまに痛い。」

「そっか。…家を出て行くって言ってたけど、今後どうするか決まってるの?」


言いたくなかったけど、心配そうな顔をする母親に、少しは話してもいいかなと思った。


東京と言うことは告げず、他の病院でセカンドオピニオンを受けることと


高校を辞めることは伝えた。


それに関し、反対されるかなと思っていたが


「応援するよ。またサッカー出来るようになるといいね。」


そんな言葉を返され不覚にも嬉しくなった。







_____こんな事で喜ぶなんて


馬鹿だったと、後に後悔をした。



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