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恋花火***side story
第35章 潮騒
菜月は俺に希望を与え、絶望も与えた。


…そして、今日


菜月が与えてくれたのは






「タケルにキスしたいと思ったから、した。」



これは希望なのか


それとも絶望なのか













覚悟?


そんなもんねーよ


ただ目の前にいる菜月しか見えない。


将来


それもまだ見えないけど


今、目の前には菜月がいて


手を伸ばすと触れられる距離


重なる唇


絡まり合う舌


結ばれた手


徐々に交わる二つの影に


俺は飲み込まれていった。












ずっと求めていた


忘れている時間なんかたったの数分も無かったよ


サッカーしてる時


飯食ってる時


授業受けてる時


風呂入ってる時


潮風が香る通学路


夕陽が差し込む部屋


枯葉舞う星空公園


どこにいても


なにをしていても


菜月だけを想っていた。










…普通さ


人は幸せになりたいと願うよな


大好きな女が出来て


こいつとなら幸せになりたいだとか


幸せにしてやりたいだとか


思うじゃん。


だけど俺は違う。


菜月とだったら


不幸せでもいい。


そばに居られるのなら


二人で居られるのなら


地獄だって構わない。


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