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恋花火***side story
第5章 友達、サッカー、恋愛
エリカは、机に座ってる俺の膝の間に立った。


「……ごめん、ただのヤキモチだから。」


そう言って、キスをされた。


やっぱりエリカは大人だ。


沢田ユズキのような事は言わない。


それが俺のツボにストライクでハマった。


「……もう、あいつとは話さないよ。」

「え……?」

「俺、エリカがいればそれでいいから。」


これは本心から出た言葉だった。


エリカといると、勉強も、大好きなサッカーでさえ


全てどうでもよくなってくる。


「嬉しい……」


エリカは抱きつき、きつく腕を回してきた。


気持ちを確かめ合った俺たちは


いつもよりも激しく混じり合う。


エリカとSEXするようになってから、俺はたくさんのことを覚えた。


女の人のどこをどうすると気持ちがいいとか、これは大して気持ちよくないとか、そういうのも全部。


「中に出して、いっぱい出して…!」


このとき、俺の中にはエリカしかいなかった。


何も見えていなかった。


将来のことも、なにもかも。


だからカバンに入れたままの携帯が


ずっと着信を知らせていたことなんて


気付けるはずがなかったんだ。
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