この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋花火***side story
第38章 真実*Riku
わかっていた。


いつか離れなければいけないということも


一番は俺じゃないということも……


これは泡沫の恋だと


知っていたのに、なぜ、俺は。





















「……陸、ちゃんとご飯食べないと……」


あの日から、まさに俺は"死んだように"日々を過ごしていた。


恋の病にかかると、食事も喉を通らないというが


そんなわけないじゃんとタカをくくってた俺が


全然食べれなくなった。


そんな俺を心配して、茜が家に来た。


「陸おかゆ好きじゃん。作ったから、食べて。」

「…食べたくない…」


本当に、何も食べたくないし


今は何時で、何日で


なにもかもがどうでもいい。


「ねぇ、陸…。私に何か出来ることはある…?」


肩に触れた茜の手を、思わず握り返した。


「え…、なに…」

「…茜さぁ、男とも出来るんでしょ?だったらしてよ、俺と。」


意地悪なことを言った。


きっと茜は怒って、「最低!」と俺を罵るだろ。


そうして欲しい。


馬鹿だと跳ね除けてほしい。





「…いいよ。」


返ってきた言葉に、驚く。


「は?」

「だから、いいよ。」


茜はもう一度向き直して


ハッキリとそう言ってきた。
/285ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ