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恋花火***side story
第5章 友達、サッカー、恋愛
翌朝急いで学校へ行くと、茜の姿はなかった。
「茜知らね!?」
スイや、サッカー部の友達みんなに聞いたけど
ハブられてる茜のことなんか誰も知らない。
何度も電話をかけたけど、ただの一度も繋がらない。
「相原ぁ!どこ蹴ってんだよ!」
集中出来ていない俺は、部活でもヘマをして何度もコーチに叫ばれる。
そんな俺を優しくフォローする仲間や、先輩たち。
やっぱり俺はサッカーも友達も
みんなみんな大切だ。
エリカだけいればそれでいいなんて
そんなことはなかった。
その日は塾にも茜は来なくて、俺は初めて塾をサボった。
駅前や公園、茜が行きそうなところは全て見て回ったけどどこにもいない。
あーもう。どこにいるんだよ!
なにも収穫はなく家路につく。
今日こそ早く帰って、弟たちとゆっくり過ごそう。
そう考えながら力なく歩いていた。
…すると、聞こえたんだ。
どこからか
俺の名前を呼ぶ声が。
辺りを見渡しても誰もいない。
だけど俺は確信して、とある場所へと向かった。
悲しいことがあると向かう、あの場所へ。
「茜!!」
…いた。やっと見つけた。
茜は景色のいい高台のベンチにいた。
「なにやってんだよ!」
心配のあまり、安心するよりも先に怒りがこみ上げてきた。
「陸…なんでここにいるって思ったの?」
「名前呼んだだろ!?」
「呼んでない。」
「だって聞こえた!」
「…呼んでないってば。」
「んじゃああれだ!テレパシーってやつだ!」
「…かもね。」
いつも茜は無理して笑う。
どんなに辛いことがあっても、悲しいことがあっても。
「一緒に泣くか!」
そう言うと茜は、ふざけんなってヤンキーみたくキレてきて
そして
「お別れしちゃった。」
そう言って
ワンワン子どもみたいに泣いた。
「茜知らね!?」
スイや、サッカー部の友達みんなに聞いたけど
ハブられてる茜のことなんか誰も知らない。
何度も電話をかけたけど、ただの一度も繋がらない。
「相原ぁ!どこ蹴ってんだよ!」
集中出来ていない俺は、部活でもヘマをして何度もコーチに叫ばれる。
そんな俺を優しくフォローする仲間や、先輩たち。
やっぱり俺はサッカーも友達も
みんなみんな大切だ。
エリカだけいればそれでいいなんて
そんなことはなかった。
その日は塾にも茜は来なくて、俺は初めて塾をサボった。
駅前や公園、茜が行きそうなところは全て見て回ったけどどこにもいない。
あーもう。どこにいるんだよ!
なにも収穫はなく家路につく。
今日こそ早く帰って、弟たちとゆっくり過ごそう。
そう考えながら力なく歩いていた。
…すると、聞こえたんだ。
どこからか
俺の名前を呼ぶ声が。
辺りを見渡しても誰もいない。
だけど俺は確信して、とある場所へと向かった。
悲しいことがあると向かう、あの場所へ。
「茜!!」
…いた。やっと見つけた。
茜は景色のいい高台のベンチにいた。
「なにやってんだよ!」
心配のあまり、安心するよりも先に怒りがこみ上げてきた。
「陸…なんでここにいるって思ったの?」
「名前呼んだだろ!?」
「呼んでない。」
「だって聞こえた!」
「…呼んでないってば。」
「んじゃああれだ!テレパシーってやつだ!」
「…かもね。」
いつも茜は無理して笑う。
どんなに辛いことがあっても、悲しいことがあっても。
「一緒に泣くか!」
そう言うと茜は、ふざけんなってヤンキーみたくキレてきて
そして
「お別れしちゃった。」
そう言って
ワンワン子どもみたいに泣いた。