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恋花火***side story
第7章 僕らはみんな太陽の下で
試合観戦の途中
また、目眩がしてスタンド裏へ向かった。
寝不足のせいかもしれない。
廊下の端に腰を下ろして、ぼんやりと天井を眺めた。
エリカの言葉が、浮かんでは消え
消えては浮かび
自分でも何が一番大切なのかわからなくなる。
「悔しい!!」
「なんでおまえが泣くんだよ」
その時、聞こえてきた会話。
聞くつもりはなかったけれど
声が大きかったから聞こえてきた。
「負けたのもだけど……タケルが辛そうなのがやだ!」
…タケル?
その名前に反応し、そっちの方に目をやると
先ほど対戦した大石タケルが立っていた。
ポケットに手をつっこんで。
その隣には、泣きじゃくってる女の子。
「やだって言われてもねぇ 笑」
「私いつかやっちゃうかも」
「なにを?」
「不幸の手紙。」
…不幸の手紙って。笑
久しぶりに聞いたし。
まだそれあんの?笑
しばらくすると、大石タケルまで泣いていた。
するとその女の子は、今度は一生懸命励ましている。
「陸ここにいたの?試合終わったぞ。」
「おー。」
チームメイトが迎えに来て、俺はその場から立ち去った。
その女の子と
数年後また再会することになるなんて
この時は、夢にも思ってなかったよ。
だって遠い世界に住んでるように思えたんだ。
俺がいるドロッドロの世界じゃなくて
直視出来ないくらい
眩しい世界に。
また、目眩がしてスタンド裏へ向かった。
寝不足のせいかもしれない。
廊下の端に腰を下ろして、ぼんやりと天井を眺めた。
エリカの言葉が、浮かんでは消え
消えては浮かび
自分でも何が一番大切なのかわからなくなる。
「悔しい!!」
「なんでおまえが泣くんだよ」
その時、聞こえてきた会話。
聞くつもりはなかったけれど
声が大きかったから聞こえてきた。
「負けたのもだけど……タケルが辛そうなのがやだ!」
…タケル?
その名前に反応し、そっちの方に目をやると
先ほど対戦した大石タケルが立っていた。
ポケットに手をつっこんで。
その隣には、泣きじゃくってる女の子。
「やだって言われてもねぇ 笑」
「私いつかやっちゃうかも」
「なにを?」
「不幸の手紙。」
…不幸の手紙って。笑
久しぶりに聞いたし。
まだそれあんの?笑
しばらくすると、大石タケルまで泣いていた。
するとその女の子は、今度は一生懸命励ましている。
「陸ここにいたの?試合終わったぞ。」
「おー。」
チームメイトが迎えに来て、俺はその場から立ち去った。
その女の子と
数年後また再会することになるなんて
この時は、夢にも思ってなかったよ。
だって遠い世界に住んでるように思えたんだ。
俺がいるドロッドロの世界じゃなくて
直視出来ないくらい
眩しい世界に。