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恋花火***side story
第8章 プレゼント
年も明け、中学校生活も三ヶ月を切った。
お正月はエリカと初詣に行って、今年もよろしくね、そう言って二人で笑い合った。
冬休み中、サッカー部のメンバーで初蹴りをしようという話が出ていて、俺はそれに行きたかった。
たぶん許可はおりないだろうと承知の上で、エリカにお伺いを立ててみた。
すると「楽しんでおいでよ」そんな返事。
「えっ…いいの!?」
「うん。むしろ今までダメダメ言っててごめんね。」
今年はもうちょっとおおらかになろうと思って、そう言ってエリカはニコニコ微笑んでいた。
「初蹴りってどんなの?」
「見に来る!?」
「寒いからいい。笑」
「来ればいいのに。」
「えー、行ってもいいの?」
「うん。むしろ来て欲しい。エリカのことみんなに自慢したい。」
「またまた。笑」
それは本音だった。
エリカは美人だし、街中を歩いていても男たちの視線を集めることだってある。
「あとで話聞かせてよ。写真も見せて。」
「わかった!」
「ふふ。相原くん嬉しそう。」
嬉しいよ
初蹴りに行けるのも嬉しいけど、それよりもエリカがわかってくれたことが嬉しかった。
初蹴りはすげー楽しかった。
俺らの中学だけじゃなくて、ここらへんの中学からも何人も参加して盛り上がった。
もちろん東三中の奴らもいて、大石タケルもいるかと思い探したけど、彼の姿はなかった。
「…大石タケル?」
「うん。」
仲良くなった東三中の三年の奴に聞いてみた。
すると返ってきた答えは
「あいつ停学明けてないはずだよ。」
そう言われた。
「…停学?」
「そー。あいつマジやべーから。普通じゃねーよ。」
そいつの話によると、大石タケルはサッカー部の三年生をボコボコにやっつけちゃったらしい。
「女遊びも激しいしね。」
いらない情報まで耳に入ってしまった。
女遊びって、あいつが?
勝手ながら、大石タケルは一途なんじゃないかと思っていた。
えくぼを浮かべ笑っていたあの子は
彼女なんじゃないの?
停学どうこうよりも、そっちの話題の方が気になった。
お正月はエリカと初詣に行って、今年もよろしくね、そう言って二人で笑い合った。
冬休み中、サッカー部のメンバーで初蹴りをしようという話が出ていて、俺はそれに行きたかった。
たぶん許可はおりないだろうと承知の上で、エリカにお伺いを立ててみた。
すると「楽しんでおいでよ」そんな返事。
「えっ…いいの!?」
「うん。むしろ今までダメダメ言っててごめんね。」
今年はもうちょっとおおらかになろうと思って、そう言ってエリカはニコニコ微笑んでいた。
「初蹴りってどんなの?」
「見に来る!?」
「寒いからいい。笑」
「来ればいいのに。」
「えー、行ってもいいの?」
「うん。むしろ来て欲しい。エリカのことみんなに自慢したい。」
「またまた。笑」
それは本音だった。
エリカは美人だし、街中を歩いていても男たちの視線を集めることだってある。
「あとで話聞かせてよ。写真も見せて。」
「わかった!」
「ふふ。相原くん嬉しそう。」
嬉しいよ
初蹴りに行けるのも嬉しいけど、それよりもエリカがわかってくれたことが嬉しかった。
初蹴りはすげー楽しかった。
俺らの中学だけじゃなくて、ここらへんの中学からも何人も参加して盛り上がった。
もちろん東三中の奴らもいて、大石タケルもいるかと思い探したけど、彼の姿はなかった。
「…大石タケル?」
「うん。」
仲良くなった東三中の三年の奴に聞いてみた。
すると返ってきた答えは
「あいつ停学明けてないはずだよ。」
そう言われた。
「…停学?」
「そー。あいつマジやべーから。普通じゃねーよ。」
そいつの話によると、大石タケルはサッカー部の三年生をボコボコにやっつけちゃったらしい。
「女遊びも激しいしね。」
いらない情報まで耳に入ってしまった。
女遊びって、あいつが?
勝手ながら、大石タケルは一途なんじゃないかと思っていた。
えくぼを浮かべ笑っていたあの子は
彼女なんじゃないの?
停学どうこうよりも、そっちの話題の方が気になった。