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文句言いっこなしの三重奏
第6章 カノン
『……何だよ、あれは。』
『あ?』
『さっきの。何が、「一緒にお呼ばれされたいー」だよ。』
『ああ別に、言ったまんまの意味だけど?』
崇臣との帰り道。さっきの…夕飯の誘いを断ったのがどうにも腑に落ちず、僕は問いただした。
『いくら三人一緒がルールとはいえ…僕抜きでほのりと飯を食べたからって、そこに嫉妬したりはしないぞ。』
僕に遠慮して、無理やり断った。
…少なくとも、僕にはそう聞こえた。だけど、そんな遠慮しなくていいのに。せっかくだから、崇臣だけでも行けば良かったのに。
『またまたぁ(笑)今日の荒れようで言われても、全く説得力ねーけどな〜』
茶化すような視線から、目を背ける。
何言ってんだ…夕飯とセックスじゃ、話が全く別物だろうが。
『まあ、それは冗談。だけど、本当に勇祐に気ぃ遣ったとかじゃねーから、別に気にすんなよ。言っただろ、そのままの意味だって。』
『…?』
『ほら昔、よくほのりの家にも遊びに行ったじゃん?せっかくまた久々にあがるなら、勇祐とおれ、ちゃんと揃って行きたいとか思わねぇ?』