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文句言いっこなしの三重奏
第6章 カノン
『てゆーかさ…相変わらずキレーだったよな、ほのりのかーちゃん。』
『なー。自分んちの親は、立派なオバサンなのに。何だろな…ほのりのとこは僕、オバサンとか呼べないし。畏れ多いよ。』
『ハハ、分かる!同類にはできないよな?!』
『それに、ほのりは完全に母親似だろ。雰囲気とか、そっくりだ。』
『あー、親譲りっぽいよな。そんで、天然なとこな。』
『…連続で、調味料切らすとか(笑)』
『な(笑)あれはもう、可愛いーとしか言いようがないだろ。てか、可愛かったし!』
『でもさ。もし自分とこの親が、それしたら…』
『そこは、しっかりしろよオバハン!としか思えねー!』
『ハハ、だよな!』
ほのりとの時間が大切なように。崇臣と過ごす時間だって僕には大切だ。恋敵ではあれ…それ以前に、崇臣とは幼馴染なんだから。きっと崇臣も、同じ気持ちなんだと思うんだ。