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文句言いっこなしの三重奏
第7章 和音


ほどなくして、一通りの音が止む。
終わったみたいだな…


廊下に面した手洗い場に、僕はスタンバった。これならこっちの顔を見られる心配はないし、僕は背後の人間を鏡で盗み見れる。それに、空き教室は建物の突き当り、その手前にトイレがある構造だから…ここを通るのは必至だ。


にしても…学校でヤるなんて、どんな神経してんだか。どうせ男も女も、ロクな奴じゃないだろうけど…。ちなみにこのトイレ、普段は利用者が少なく、男子の間では大用のトイレとして有名だ。それがまあ、隣であんなことされちゃあ…鉢合わせた人間は、たまったもんじゃないな。


『じゃああたし、先行くね?』


教室から、人の気配。
来る……!


ガラッと扉を開け、先に出て来た女はこの後…とんでもないことを口走った。



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