この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
文句言いっこなしの三重奏
第8章 メヌエット
そんな出会いを経、僕らは自然と三人で居ることが多くなった。一番大きかったのはやはり、近所に住んでいたということ。同じ場所から乗り降りする園児は僕らしかおらず、親同士も打ち解け、それは三人の時間を幼稚園以外でも結びつけるキッカケとなった。
『よぉーい、どん!』
『ぼくがいちばーん!』
『ぼくだっていちばーん!』
かけっこは日常茶飯事だったし。
『ひっさつ!うるとらあたっく!』
『すーぱー!めがとにっくびーむ!』
『きゃはは!みらくる まほうじん!』
よく分からない必殺技もかけまくった。
『わぁ…あの おはな、かわいいねぇ。』
『ぼくがとってきてあげるよ!』
『いいや、ぼくがとってくる!』
『まって〜あたしもいくよぉ!』
とにかく何処へでも、一緒に行った。