この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
文句言いっこなしの三重奏
第9章 休符


『きゃ〜っ三角関係?!いいね、それ!』
『いいって…何がぁ?』
『何か萌えない?響き的に。』
『きゃははっ!それ意味分かんないからー!』


勝手に盛り上がる隣を無視し、僕はただ黙々と昼食を堪能していた。すると、それを見兼ねたとばかり…


『すげーな、お前。こんだけ女子に絡まれといて、ノーリアクションとか。』


向かいの友人…中田が、パンをかじりながら呟いた。


『別に…いらないだろ、リアクション。』

『でもさぁ…やっぱり鵜川くんは、誰とも付き合ってないんだよね?一年の頃から、彼女は作らないって有名だもんねぇ?』
『あと、相当遊んでるって噂もね。超有名だよね。』
『でもちょっと、鵜川くんなら良くない?火遊びされても…だってさ、あんだけカッコいいんだよ?!』


ほら。現に、自分達だけで充分楽しんでるだろ。…にしても、この和えものうまいなぁ。


『余裕だねぇ〜ハナちゃんは。』

『はあ?』

『あれだろ。お前的には…クラスの綺麗どころと戯れるより、その目の前の弁当のが大事なんだろー?』


面白がるような視線が、うっとうしい。弁当に浮かれて…何か悪いのか。大体僕は、ほのり以外の女子は苦手だ。中田は綺麗どころと言ったけど…高校生の分際で、化粧をしてる女。そういうのは全部、あまりいい印象を持てない。…僕の勝手な、偏見だけど。




/236ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ