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文句言いっこなしの三重奏
第9章 休符
『そりゃメシは大事だろ、昼なんだし。』
『はぁ〜〜うらやますぃ。オレも欲しいなぁ…弁当作ってくれる可愛い幼馴染、ほっすぃなぁ〜〜!』
口を尖らせ、タコみたいな顔で言ってくるのが可笑しくて。思わず飛び出しそうになった飯を、グッと飲み込こんだ。
『んで?今日は何が一番、美味いんだ?』
そう聞いてきた中田は、『…あ、待て!やっぱりオレが当ててやる!』と掌を突き出してきた。人の弁当を覗き込んで…て、なんだよ。そんなにジロジロ見てくるな。
『ほーう、今日のメインは唐揚げかぁ…。ほのりん、男子の胃袋を分かってますなぁ〜』
『…お前な。ほのりと知り合いでもないくせに、変な呼び方するなよ。』
『まあまあ(笑)…つかさ、ただ見てるだけじゃ分んねーから。ここは一口、試食といきますか!』
『単に食いたいだけだけだろ、お前は。言っとくが、一口もやらないからな。』
そう言い唐揚げを一つ、目の前で食ってやる。おお〜っうーまーいー!