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文句言いっこなしの三重奏
第9章 休符


『おはよう、勇くん、崇くん!』


土日明け、ほのりは普段通りに登校した。


『ほの!大丈夫なの?!』

『久しぶり、ほの!』


えへへと笑うほのりは、全然元気そうだった。


崇臣と二人、やっぱり大きな病気にでもかかっているんじゃないかと心配していたが、様子を見て安心できた。


『ほの。今日さ、僕らのクラスは家庭科実習があるよ!パンケーキ焼くんだって、パンケーキ!』

『えぇ〜!勇とほのだけズルいぞ!おれも食いたい、パンケーキ!』

『うふふ、ちゃんと崇くんのも取っといてあげるよぉ。ね、勇くん!』


崇臣との約束どおり、僕らから休みの理由を詮索することは避けた。もしも原因が生理なら、一週間くらい続くものだと認識があったし。立て続けに休んだのも、それなら理由がつくと思っていた。



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