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文句言いっこなしの三重奏
第9章 休符


放課後。元木ユミコと教室を出たほのりを、僕は追いかけた。隣クラスでは、どうやら“帰りの会”が長引いているらしく、崇臣が出てくるまで時間がかかりそうだった。待ってる間に見失ってもいけないし、とりあえず僕だけで尾行に踏み切った。


二人を追って辿り着いた場所───


そこは意外にも、校庭だった。
下校したり、居残って遊具や鬼ごっこなんかをして遊んでいたり…様々な学年の児童が騒がしく行き交っているグラウンドの端っこで。遊具で言えば、丁度うんていのある場所。そこに、佐伯は待ち構えていた。


本当は、話の内容が聞き取れる位まで近寄りたかったんだけど。あいにく隠れる所がなく、遠くから眺めることにした。
その時のメンバーは、
佐伯・その仲間の3人・ほのり・元木ユミコ
の、総勢6人。何やら少し話をした後、全員がランドセルを下ろし、側の木陰に置いた。



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