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文句言いっこなしの三重奏
第10章 クレッシェンド
『授業が終わって、みんな体育館から出て行った後。たまたま最後になった、私とほのりちゃんが外に出たら…佐伯さんが待ってて。腕を組んだまま近づいてきて、ほのりちゃんに言ったの。』
「ふざけんな!ド下手なくせにシュートして…あんたのせいで負けたじゃない!そもそも、あんたさえいなかったら絶対優勝できたのに!」
『…かなりきつい口調で「ヘタクソ」とか「バカ」とか怒鳴り散らして…試合に負けたのは、ほのりちゃんのせいじゃないのに。』
精神的ショックで、翌日は学校に行けなかったという。一連の話を聞き、心配したほのりの母親が学校へ連絡を入れたらしいが…
『つ、次の日…ぐすっ…学校に行ったら…』
「よくも先生にバラしたな!」
ひと気のない場所に呼び出され、どう喝をされた。