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文句言いっこなしの三重奏
第10章 クレッシェンド


『「仕返ししてやる」とか「覚えとけ」とか…ううっ…』

『…それで三日続けて、また学校に来れなくなったのか…』


合点がいったという風に崇臣は相槌を打ち。泣きじゃくるほのりの傍らでは、元木ユミコがなだめるように背中をさすってやっていた。そして、続きを話してくれる。


『次にほのりちゃんが学校へ来た日。放課後、今度は校庭に呼び出されたの。』


それはさっきと同じ、うんていのある場所だった。心配で付き添った元木ユミコ共々、佐伯は


「あんたらに体力をつけてやる。」


そう言って、うんていにぶら下がることを強要してきた。佐伯のグループ内の一人と対戦し、より長くぶら下がっていられた方を勝ちとするゲーム。負けた方は罰ゲームを受けてもらう、と。




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