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文句言いっこなしの三重奏
第10章 クレッシェンド


『で、結局どうするわけ?ミキちゃんに協力するの?それとも、あんたの幼馴染にちょっと痛い目でもみてもらおーか?』


納得できない矛先をほのりに向けるって…まるで筋が通ってないんだよ、お前らの言い分は!どうせいたぶるなら、一番勝てそうな相手がいいのか?!…下らない。つくづく卑怯な生き物だな、女って。


『ほのりには──』


“絶対に手を出すな”


そう言いかけて席を立った瞬間、










『…なら、話は簡単だな。』











真横から飛んできた声に、一同、唖然とした。







『は…?』

『えっ?!』
『きゃあああ…!』







それは半ば、恐怖にも似た驚きで。
なぜならそれは…








『つまりデートのお誘いっしょ?おれは全然、大歓迎だもんな〜』









そこには話の元凶が───
涼しい顔した崇臣が、立っていたからだった。




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