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文句言いっこなしの三重奏
第11章 対旋律
『そうだ勇祐、週末の都総体だけど。総体終わったその後は、予定空けといてくれな。』
結局、半分以上減ったコーラを崇臣に譲り。僕は新たに買った、いちごオレにストローを突き刺した。
『別にいいけど、何があるんだ?』
『うん、勇祐の祝勝会しようって。ほのりと言ってんだ。』
『は?祝勝って…まだやってもない内から…』
『アハハ、ほのり張り切ってたからさぁ〜。いい順位期待してるよー?ばっちりインハイ出場も、キメちゃってきてね?』
『はぁ?!な、お前っ…!!』
どれだけプレッシャーかけたら気が済むんだ、このドS…!僕は今、絶不調だって…!
『大ー丈夫だって。
勇祐の射は、誰より綺麗だ。それはおれが保証してやるよ。』
澄ました声。
頭の後ろで手を組んで、さも当然みたいな口ぶりで言い放つ。
『またお前はそうやって…無責任なことを…』
『アハハー…っと?』
崇臣の言葉は大体が当たっている…
と言うよりむしろ。お前が言うなら、そうなる気がしてくるんだ。
だって、お前の言葉には…