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文句言いっこなしの三重奏
第12章 ソナチネ
『それより崇、早く行こーぜ!ゲームが待ってる♪』
『いや、走んなくてもゲームは逃げねぇから(笑)』
もしもこの時、
少しでも崇臣の言葉を気に留めていたのなら…あるいは、僕にも気づけたのかも知れない。
『時間がもったいねーだろ〜置いてくぞー!』
『全く…待てよ、誰のゲームだと思ってんだよ〜』
あんなことには、ならなかったかも知れない。
ほのりを…大好きな女の子を、守ってあげられたかも知れなかったのに。
自分でも嫌にやるほど、僕はバカだった。