この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
文句言いっこなしの三重奏
第12章 ソナチネ
『今日の授業はグループワークです。決められた班に分かれて、模造紙の作成と発表をしてもらいます。』
影響は授業中にも。
『ゆ、勇くん…意見をまとめたいから、そのプリント借りてもいい…?』
『…どーぞ。』
全てにおいて
やる気をなくしていた僕は、
『…あの、勇くん…意見欄に何にも書いてないけど…』
『…それが僕の意見だから。』
まさに最悪。
『……そ、それは困るよぉ…』
『………』
最低最悪。人間のクズ。
『ねぇ…ちゃんと考えて?じゃないと…』
これじゃあまるで、
僕がほのりをイジメてるようだった。
『───いだっっっ!!!』
『英くん、真面目にしなさい!』
当然、そんな横暴が通用するはずもなく。
即、先生に叱られ。
『そーだよ!ちゃんとやってよ、こっちが迷惑なの!グループ全員に謝ってよね!!』
『…はい、すみませんでした。』
ついでに、班の女子にも説教をくらった。