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文句言いっこなしの三重奏
第1章 〜音出し〜
◇1『ふぁ…あ…はむ…っ』
呼吸に飢える唇の隙間から。
そして、こじ開けられる秘唇の奥からも。
悩ましく喘ぎをあげる少女。
二種類の指と舌が、縦横無尽にせめぎ合う。どれが誰からの刺激なのか、ぼうっとするとすぐに分からなくなってしまう。気を抜けば、意識まで手放してしまいそうな…溺れそうな快楽の中で、少女は、
◆3『ほら、舌を出して…?』
口づけに、微睡む──。
黒髪の少年から浴びるそれは、いつしか唇をふやかして、溶かしてしまうんじゃないかと思うほど。蕩けそうな、それでいて激しく口内を貪る舌先で、もっとあたしを弄んで欲しい──。頬に、首筋に、鎖骨をつたって乳房にも吸いつくその唇で。舌でもいい、指でだって構わないから。とにかく頂戴。早く、この疼いて仕方ない、胸の頂きに──
◇1『……あああっ!』
◆2『こら、脚閉じるなよ…?』
下腹部から走った電流に、少女の思考が停止する。体中で最も敏感な粒を弾かれると、もう何もかもが追いつかなくなる。茶髪の少年の口づけは、ちゅっと軽快なものから、いつまでもなぶり続ける濃厚なものまで、様々。ああ、そんなに…そんなにされたら、あたしもう──
◇1『や…いっちゃ……!』
荒ぐ呼吸を止めて。
来たる予感に、全身の力を込めて──