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文句言いっこなしの三重奏
第3章 前奏曲


弓を引き矢を射る一連の動作のことを、射形という。その基本として、射法八節(しゃほうはっせつ)と呼ばれるものがあり、これは、弓道を行う上で最も大切な型とされている。


まず、①足踏み(あしぶみ)
:右手に矢、左手に弓を持ち、両足を扇形に踏み開く。角度は約60度。幅は矢の長さほど。的の中心と両足親指が一直線上にあるように。

続いて、②胴造り(どうづくり)
:背筋を伸ばし、肩を沈め、先ほど整えた足踏みの上に、上体を正しく据える。
弓矢は体の前に。十字に矢をつがえた状態で左手で持ち、右手を腰の辺りにとる。

③弓構え(ゆみがまえ)
:右手を弦に取りかけ、左手で弓を持ち、顔を的に向ける。

④打起し(うちおこし)
:弓矢を真上に上げる。
位置は額よりやや高め。肘の角度は45度。
地面と矢は水平、弓は垂直に。

⑤引分け(ひきわけ)
:左拳で弓を押し開き、右肘を支点に徐々に強く引いていく。左拳と右拳は水平に、矢と地面の平行を意識する。

⑥会(かい)
:左拳は的へ、右拳は反対方向へ、両腕で均等の力を出し合って左右に最大限引く。

⑦離れ(はなれ)
:左右の力が頂点に達した所で、矢を放つ。

⑧残心(ざんしん)
:矢を放った直後は気を抜かず、的を見据え、そのままの姿勢を保つ。胴造りが崩れず、腕は左右に残り、大の字であること。この時、自分の射を反省する。



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