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文句言いっこなしの三重奏
第4章 アレグロ コン フォーコ


崇臣のベッドの上。
ほのりを背後から抱える形で座る崇臣と、その正面に座る僕。両腕を左右に開くよう崇臣が固定して、僕が一つずつブレザーのボタンを解いていく。


『だっ、て…勇くんも、あっ…すぐ後で来るって…んっ、言ったのに…』

『仕方ないだろ。帰り際、後輩に捕まったのが長引いて…来れなくなったんだから。』


昨日。
いつものように、校門前で待ち合わせていた時のこと。練習を終え、部室を出た僕は…


「英先輩!」


数人の後輩達に呼び止められた。部活のことで相談があると言う彼らと、寄り道をすることになり。崇臣達には、すぐに後を追うからと言づけ、先に帰ってもらっていた。…けれど、思いのほか寄り道が長引いてしまい、結局は合流できなかった。一応行けなくなった旨、連絡を入れたものの…その間二人は、セックスをしていたらしい。



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