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文句言いっこなしの三重奏
第4章 アレグロ コン フォーコ


『はぁ…はぁっ…そこ、そこがいい…ああッ勇くん…勇くん…っ!』


熱っぽく名前を呼ばれて、顔が緩む。…自分でも単純だって思うけど。そんなことが嬉しいんだ。


『知ってるよ…こうされるのが好きだって。ほのりが気持ちよくなるトコ、ちゃんと僕は知ってるからね…?』


窪んだ筋を、上下に往復して。時折、膨らんだ芽を掠めると、ほのりは悦んだ。そうして何度か同じ道を弄んだ後、気持ち程度の防御を脇にズラして。惜しげもなく晒された秘密に指を触れれば…滑らかに出迎えた愛液が、僕を導いてくれる。案内されるまま…いとも容易く上がりこめた、ほのりの愛部屋。すると入り口がきゅうっと締めつけ、まるで帰りを拒むかのように、僕を引き留める。さらに奥の間では、長居を求めてか、うねうね蠢めく歓迎の舞が僕を飲み込んでいく。


『はあぁぁ…勇…っくぅん…!』


…上ずる声が、可愛い。


『……僕を見て、ほのり。』


涙目で、真っ赤になって。


『あっ…ああっ…それ、だ…めぇ…』


ダメなんて…
恥ずかしがったって、分かるんだよ?


『ほのりは嘘つきだね…もっと、素直になっていいんだよ…?』


素直に…欲しがってよ?


『言って?イきたいって。僕の指でイきたいって…ねぇ、ほのり…』


どうか…


僕だけを欲しがって…!



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