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思い出のアルバム
第14章 悩みの末に

「先輩の言ってる事は正しいよ。沙織はただ一緒に居たいからってだけだけど、それじゃ先輩には重いよねー。沙織の人生背負わされてるみたいでさ…」
テストも終わり、昼休みいつものメンツでの話。
「そんなつもりはないんだけどな……」
「沙織に無くても、先輩にはそう感じちゃうって事。ちゃんと自分の意志で、先輩に頼らず人生歩まないと……」
「でもさぁー好きな男と一緒に居られる……それだけで私も幸せだけどなぁー」
堅実な由美と反対に、夏奈は言う。
「まあ…まだ時間あるし、ゆっくり考えようよ!!それよりさぁー!!今年から来たコーチ…ヤバくない?」
さっきまでの真面目モードから180度回転!!
さすが夏奈。
「まぁ確かにイケメンだよね!!ちょっと部活行く気増えたもん」
「だよねー。沙織は?」
「え?!…まぁ色々アドバイスもらえるのは有り難いけど……」
「んもー!!先輩いるからってさー。いいじゃん、少しは他の男にも目向けた方がいいよー」
はいはい。と相槌を打って返す。
でも、夏奈の言うとおり…少し周りも見た方がいいのかな……。
最近、色々な事があったせいか、先輩との糸の紬が
なんとなく噛み合わない気がする…。
気のせいだと……いいんだけど。

