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思い出のアルバム
第21章 赤い糸は…
「私は……修ちゃんとずーっと一緒に居たい……」
もうそれしか言葉に出来なかった。
今後どうしたいかなんて……
1つしかないよ。修ちゃん………。
「沙織……」
思いっきり抱き締められる。
まるで…会えてなかった間を埋めるかのように……
「沙織………」
修ちゃんの顔が近付いてくる……
「……待って!!」
その流れを止めた。
「そうだよな……俺、沙織のその言葉嬉しくて…その気になっちゃったけど……嫌だよな…」
苦笑いして、頭をかく修ちゃん。
「違うの……違うの。
私が修ちゃんに……愛される権利なんて無いの……」
だめ…。
修ちゃんが正直に話してくれたのに
私だけその事実を隠すことは出来ない。墓場まで持っていくことは…出来ない。
「沙織…?」
「修ちゃん……私の話も聞いてくれる?」
もちろんと頷く修ちゃん…
覚悟を決めて、話し出す……。
「わ…私は………他の男に……抱かれたの……ごめんなさい………」
ダメだ……。
我慢しようとしていた涙がまた溢れてくる…。
泣いていいわけないのに……。
悪い事したのは……自分なのに……。
「……他に好きな人、出来たって訳でもなさそうだね…」
コクりと頷く。
やっぱり……幻滅したよね…。
修ちゃん……私の方が……都合良く考えてたんだよ……。