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思い出のアルバム
第4章 初めて尽くし

夏休みも中盤にさしかかった頃…
部活帰りに先輩と仲の良い佐藤先輩と一緒になった。
「せっかくの夏休みなのに、修司も塾ばっかで沙織ちゃんも寂しいでしょ?」
「でも…邪魔は出来ませんから…」
「でも、今学校ないから全然会えてないんじゃないの?」
「いえ…一応、週何回か顔は合わせてます!!」
「どうゆう事?」
実は、先輩に数学を教わった日、先輩から母親に家庭教師してもらえば?と提案された。
聞けば、先輩のお母様は、昔塾講師をしていたらしく、時間に余裕があるので見てもらえば…との事だった。
最初は、先輩のお母様だし…と思ったが、自分も堂々と先輩の家に行けるし、成績も上がる!!と思い、お言葉に甘えて勉強を見てもらっていた。
「なるほどねぇ…」
「でも先輩は、ほとんど塾行ってるのであまり時間は無いですけど、全く会えない訳じゃないんで…」
先輩も会える様に考えてくれたのかと思うと、なんか嬉しかった。
「じゃぁさ…俺から沙織ちゃんにプレゼント!!」
そっと手渡たされたものは…
「せ…先輩!!・・・・!!」
経験はないが、その避妊具の存在は知っていた。
バナナの絵の可愛いパッケージのソレを、佐藤先輩は私に押し付けた。
「そろそろ必要でしょ?女の子が持っててもおかしくないよ」
真っ赤になってしまってるのが自分でもわかる。
「お財布にでも入れときな。腐るモノじゃないんだからさ」
その出来事があった後、先輩の家に行くのに
毎回意識してしまっていた。

