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思い出のアルバム
第4章 初めて尽くし

「・・・そっか!!わかります!!あーなるほど…」


今日も、先輩のお母様と勉強をしていた。


「沙織ちゃんは理解力あるから、ポイント押さえればちゃんと出来るのね」


先輩のお母様はとても優しく、自分の娘の様に接してくれた。

先輩には、お姉さんがいるらしいが、家を出てしまっているので、お母様にとっても娘と過ごしているみたいで嬉しかったらしい。



「ずいぶん楽しそうじゃん」


塾帰りの先輩がリビングに顔を出した。


「今日は午前中だけ?じゃあお母さん午後出掛けるから夕飯適当に済ませてくれる?」


「あぁわかったよ」


先輩が部屋へ向かったので、私もその後を追う。


先輩と過ごせるのも久々だった。





部屋に入ると、先輩は映画を観始めていた。


先輩の隣にチョコンと座る。


・・・もしかして…今日…何か起こるかなぁ…


映画観ながら、色々と妄想してしまった。


しかし、先輩はいつもと変わらず映画に見入っている。





「先輩実は…他に彼女いるとかない?」


夏奈に言われた一言が蘇る。


そうゆう事をしてこない男なんて、絶対そうだ!!と夏奈は主張していた。


由美は、先輩に限ってそんな事は無さそうだけど…と庇ってくれたが、沙織も少し不安だった。








今も先輩は変わらない。


私…



思わず自分から先輩にキスをしていた。


唇を離すと、先輩は驚いて


「どうしたんだよ」


と言うだけだった。



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