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思い出のアルバム
第5章 秋
そのまま4人で電車を降りて駐輪場へ向かう。
「お前らこれから暇?俺らファミレス行くけど行く?」
「行くー!!」
と由美は即答していたが、私は少し迷った。
まだ夕方だから、そんなに遅くならなければ親には怒られない。
修ちゃんと今日会う約束もしていない。
だけど、なんか嫌な胸騒ぎがする……
「沙織どうする?先輩と何かあるん?」
すぐに返事しない私を見かねて由美が声をかける。
「行こうぜー。久しぶりなんだから。何なら帰り俺送るし。お前ん家通り道だし!!」
と半ば強引に腕を引かれて連れられそうな時
「沙織?」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「修ちゃん・・」
さっき学校でチラ見したのに、やっぱり目の前に居ると違う。
ってか…なんか修ちゃん、不機嫌そう?
「帰るぞ・・」
一言残してさっさと行ってしまう。
「ごめん!!私は行かない!!」
掴まれてた腕を振り払い、修ちゃんを追いかけた。
「はいはーい」
由美は呑気に手をふって見送った。