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思い出のアルバム
第8章 桜が舞う前に……

そしてついに訪れた引っ越しの日。


私はもちろん部活をサボって、修ちゃん一家と共に東京のアパートへ向かう。


大学は都心から少し離れた郊外で、住宅地も多かった。

でもさすが都内!!

ちょっと郊外でも、よく待ち合わせした主要駅と同じくらいの賑やかさだった。


駅からは少し歩くようだが、大学には近いらしい。

1Kのそんなに広くはないアパート。


生活用品は最低限。

なのに、お皿やコップ、お箸など2つずつ用意されてて、ママの心意気に嬉しくなった。



「じゃぁ私達は帰るから。修司、しっかり片付けて、明日ちゃんと沙織ちゃんと一緒に帰ってくるのよ!!」


「わかってるよ…」


2人の会話に「ん?!」となる。



どうやら今度は私がドッキリ仕掛けられたようだ。


パパとママは私を置いてさっさと帰って行った。




「少し周りを散策しよう」


ある程度片付けると、修ちゃんと共に外へ出た。



学校がお勧めしている物件だっただけあって
スーパーも近いし、生活するには何気に利便性の良さそうな場所だとわかった。


少し歩けば小さな商店街もあり、美味しそうなお惣菜が安く売られていて、夕飯のおかずに購入した。



「俺も料理頑張んなきゃな……」

おかずは買ったので、ご飯を炊き、味噌汁を作った。

一緒にキッチンに立つという新しい経験も出来た。



「4月から1人…慣れるまで寂しいんじゃない?!」

自分の気持ちを棚に上げて、からかうように聞く。


「寂しくて、すぐ沙織に電話しちゃうかもな…」


嘘でもその言葉が嬉しかった。


「でも、俺にはこれあるし…」


手にしたのは由美が作ったボード。

いっぱい私と修ちゃんの笑顔の写真が貼られている。

いつの間に写真を撮ったのか…

どうやら佐藤先輩に協力してもらって、修ちゃんの写真を集めたとか。


「寂しくなったらこれ見て元気出す!!」


そんな修ちゃんが逞しく思えた。




「そう言えば、俺らを撮ってたカメラは?」


付き合い始めてから色々と撮ってきた。


「まだいっぱいにならないんだよ…」


たくさん枚数が撮れる物を用意してしまったため、なかなか撮り終わらなかった。


「じゃぁ、ここ置いといて。こっち来たときとかいっぱいまた撮ろう」


そして、ボードと一緒にカメラも飾られた。
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