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思い出のアルバム
第9章 友人の力
修ちゃん以外の人に…
男の人って…こんなに力あるの?!
怖い……やだ!!た…助けて……
「ねぇ…勇樹…やだ!!」
しかし、次の瞬間、
「ーーーー!!!!」
その唇を奪われた。
意に反してどんどん入ってくる舌…
やだ…やだ……キモチワルイ……
「はぁ…はぁ………」
やっと唇が離される…
沙織はもう涙目だった。
「気が変わった…俺とも…ヤろうよ。そしたらあの写メ消してやるよ……」
荒い息づかい…
その息が、沙織の首筋辺りにかかる…
それだけでも気持ち悪くて耐えらんない……
「嫌……無理!!ほんとや…」
「じゃぁどうなってもいいんだ?バラされても…」
私が言い終わる前に、脅される…
どんなに暴れて抵抗しようとも、全然だめ…
「ただ1発ヤるだけだよ…気持ち良くさせるからさ…」
もう勇樹の目もヤバい……
でもヤダ……ヤダ……修ちゃん!!
「いやーーーーー!!!!」
叫んで、バタバタさせた足が、上手い具合に勇樹の急所に命中した。
「ぐッッ………!!」
チャンス!!!!逃げるなら……今しかない!!!!
カバンを持って、無我夢中で逃げる。
ひたすら走って、チャリに乗り、駅に向かう。
追ってこられてたら…怖いから後ろは振り向けない……
急いで駐輪場にチャリを停め、また改札向かうのに走った。
改札に入れば……多分大丈夫……
その時、
「沙織!!!!」
呼び止められた。
そこには由美が居た。
「あれ?今日先に帰ったんじゃなかったの?どした?そんなに慌てて……」
私は、安心して涙が溢れでた……
助けて……助けて……
言葉にはしてないけど、由美には何か伝わったようだ。
夏奈にも連絡してくれて、近くのファミレスに入った。