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思い出のアルバム
第9章 友人の力
「落ち着いた?」
ホットココアを飲むと、だいぶ気持ちが落ち着いた。
由美は私と会うまで夏奈と遊んでいたらしく、別れたばっかだった夏奈もすぐ合流した。
「何かあった?今日、先輩帰って来てるんじゃなかったっけ?」
どうしよう……
泣いてすがったものの…話していいのか……
引かれないかな……
「うちら友達じゃん!!楽しいだけじゃなくて、ツラい時も一緒でしょ?そんなに信用ないんかい…私らは」
ぶっきらぼうだけど、夏奈に言われてありのままに話する。
昨日、勇樹に呼び出されたのは、
ある写メを撮られて…デートしてほしいと言われた事。
そして今日、デートして……襲われかけた事。
「つーか、その写メって何撮られたん?」
「実は……」
恥ずかしいけれど、正直に答える。
合コンした日
あの後、駅ビルの屋上で修ちゃんとヤってた写メを撮られたと……
そんな所でしてると聞かされた2人の反応が怖かったが
さすが夏奈は「マジ?!やるじゃん!!外とか!!興奮しちゃうね!!」
とノリノリだし、
由美は「でもあの先輩が……なんか意外ー。その辺マジメそうだから、部屋で以外しなそうなのにー。男ってやっぱわかんないわー」
と引くどころか、興味を煽ってしまったらしい。
とりあえず話して一安心。
「でもさ、私勇樹は許せないわ!!それで脅すとか有り得なくない?!女バカにしすぎだよ!!」
夏奈が怒り爆発させた。
「とりあえず、あいつがその写メバラまくとは思わないけど、また脅されても困るよね!!
私に任せて……沙織がヘタに近付くと今度は本当にヤられるよ!!」
「そうだね……とりあえず、勇樹から何か連絡とかあったら報告ね!!」
「夏奈……由美……」
また涙が溢れてくる……
持つべきものはやっぱ友達。
修ちゃんも大事だけど、友情はまた違う大切さだと実感した……
その日は修ちゃんと会うことが出来ず、メールして終わる。
【明日は1分でもいいから会ってね】
脅されたとはいえ、
嘘をついて、他の男とデートして、襲われかけて……
修ちゃん知ったら……怒るかな?