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思い出のアルバム
第9章 友人の力
翌日の朝、学校の駐輪場から部室へ向かう時、
「てめぇ最低なんだよ!!」
向かう途中の体育館から叫び声が聞こえて、思わず覗きに行く。
すると……
「な……夏奈!!!!」
バスケ部の準備をしていた勇樹を捕まえ、夏奈が掴みかかっていた。
「たかだか写メ1枚で女脅して、しかも無理矢理ヤろうとするなんて……恥ずかしくないの?!それでも男かよ!!」
周りの部員は、最初止めに入ろうとしたが、夏奈の勢いに圧倒されて、みんな足が止まっている。
「本当に最低!!ちゃんと後で沙織に謝って!!
んで、金輪際、沙織と関わらないで。わかった?」
「…はい……」
私はなんてこんな情けない男に脅されたのだろうか。
夏奈は最後に、携帯を思いっきり投げつけ、足で踏み、2つに割った……
「…さすが夏奈様……」
今日は、お昼でも奢るか。
出口で夏奈を待ってると、
「あ、沙織!!おはよー。約束通りシメといた!!」
いつもの調子で言うから笑ってしまった。
「うん……本当にありがとう」
今日は、感謝で1日が始まった。