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思い出のアルバム
第10章 嫉妬
「じゃぁ乾杯ーー!!」
一通り、修ちゃんから紹介してもらう。
いつもだいたいこのメンバーで飲むらしい。
男、修ちゃん含め8人、女子3人+沙織。
今日はそんなメンバーだった。
女の人も居るんだ……
今まで聞いた事無かった。
平気なフリして、内心凄い妬いていた。
別に修ちゃんとその子達が何かあるわけでもないのに…
でも
普段の修ちゃんが見れて嬉しい。
友達と居ても変わらないんだな…むしろ、余計にクール?!
あまり余計な事を話さない人だけど、友達といても冷静に周りを見てるタイプだと思った。
でも、やっぱり楽しそうな笑顔をしていた。
みんなお酒が進み、どんどんおしゃべりになっていく。
「でもさぁ、沙織ちゃんだっけー?修司に愛されちゃって…こいつ重くない?!」
「そんな事ないですよー」
「だってさぁ、合コン誘っても律儀に断って来ないし、この前騙して連れてったら本気でキレるし…」
ちょーちょーちょー!!
修ちゃんがそんなに他の女を避けてるのがわかって嬉しいけど
合コン?!
…聞いてないですけど……
「あと、部屋のパネルだってなぁ!!見せつけられてるよなー」
「お前らマジいい加減にしろよ…」
「まぁまぁ、そんな女が居るのが羨ましいって事だよー」
その友達は、修ちゃんの肩を組み、一緒に飲み交わしていた。
何だかんだ修ちゃんも満更ではなさそうだ。
「つーか、沙織ちゃんってどこの大学なの?」
「いや…私、まだ高2です…」
あたし…そんなに老けて見える?!
みんな目が点になっている。
「マジか!!だからかー!!言えよ修司!!」
「そこまで言う必要無いだろ?」
何がどーゆう事なのかわからない。
「いやいや、何回も修司に彼女連れてこいって言ってたんだよ。なのに1回も連れてこないからさ…地元に居るからって一点張りでさ。
高校生なら仕方ないよなーでも、大人っぽいなぁ…惚れるわな……」
面と向かって言われると恥ずかしくなる。
ふと視線を感じそちらを向く。
すると、女の1人が凄い勢いで睨んでいた。
思わず怖くなり、すぐに視線を外す。
…あの子……修ちゃんの事好きなのかな?