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思い出のアルバム
第10章 嫉妬
「気になるじゃん。沙織ちゃん1人にゾッコンってさぁー。そっか、修司じゃなくて、沙織ちゃんが凄いの?修司が夢中って事はそうだろー?」
なんかどんどんこの人近くなってくる…
ちょっとずつ避けながら
「私は何も……」
とまた流す。が、
「このパーカーだって、どうせ修司に着させられたんだろ?暑いんだから脱ぎなよ……」
と引っ張られ、
「あれ……何気にスタイルいいねー。やっぱ沙織ちゃんが凄いんだなぁ…。なぁ、いいじゃん…俺ともちょっとさ……俺のデカいよ?ちょっとトイレ行く?」
もういやーー!!
誰か止めてよ!!修ちゃんっっ…助けてーー!!
涙目になって、避けた所で
「てめぇ何やってんだよ!!!!」
見たことない顔の修ちゃんが、そいつの胸ぐらを掴んでいた。
「いやいや、修司怒るなよー冗談に決まって……」
「冗談でも、していい事といけない事あるだろうが!!てめぇのしてる事は最低以外の何でもねぇだろ!!」
と殴りかかろうとする修ちゃんを
慌てて周りの人が止める。
修ちゃんは財布から数枚お札を出してテーブルに置き
「俺ら帰るから……沙織、行くよ……」
「はい……」
と急いで後を追う。
「すみません!!お先に失礼します!!」
一応、修ちゃんのお仲間…最低限の挨拶をして外に出た。