この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キセイジジツ
第7章 告白

〈レインボープール〉

一年前にオープンしたというこのプールはレインボーという名の通り'虹'をコンセプトにしているらしく、施設の遊具などは7色に彩られている。

「すごい…」

連日続いた猛暑と夏休み期間という事もあり、施設内は多くの客でにぎわっている。

小学生くらいの子供達がキャッキャとはしゃぎながら悠里の前を走っていった。

辺りを見渡せば小学生に限らず、中学生を始めとする学生から社会人、年配の方までさまざまな年代の客がいた。

「やっぱ人多いなぁ~」

水着に着替えて出てきた私は健を見つけるより先に施設の色彩に目を奪われていて、声をかけられた事でやっと健に気づいた。

ーーーやっぱ?

「たけちゃん来た事あるの?」

何気なく尋ねただけなのに健は目を見開いて…
私から目を逸らした。

「あ……あぁ、去年何度か、な…」
「そう、なんだ」

ーーー今の'間'は何だろう。

「それより、悠里の水着いいね」
「そ…そうかな?」
「うん。すごく似合ってるし可愛い」
「ありがと…」

私が照れてうつむくと健に腕を引かれた。

「行こ!遊ぶぞっ」
「うん!」

気になる事はあるけれど今は健との時間を楽しむ事にした。


ーーーーーーー


「腹減ったなぁー昼飯にしよっか」

健がお腹を擦りながら私に視線を向ける。

私達はイートインスペースに移動して席を確保しながら飲食の店舗を見回す。

「どれにする?」
「私は…たこ焼きと焼きそば食べたい」
「おっけ。ロッカーから財布取ってくる」

健は小走りでロッカーへ向かった。


一人になってふと隣の席へ視線を移すと、高校生くらいのカップルがいた。

そのカップルは人目を気にする事なく手を握り合ったり、焼きそばやポテトをお互いに食べさせていた。

ーーーうわぁ…見てるこっちが恥ずかしぃ…

直視は出来ないが何となく気になって横目で何度も盗み見していると、ついにそのカップルはキスまでしていた。

ーーーえぇ!!いくらその席が端で周りから見えにくいと言っても、キスはダメでしょー!
いや…少し羨ましいかも……

顔が熱くなるのを感じながら隣のカップルに気づかれないように頬杖をついてテーブルを見つめていると、急に後ろから抱きしめられた。

あまりに急な出来事に言葉が出ないままの私の耳元でーー

「俺達も…する?」

甘い声が響いた。
/270ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ