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キセイジジツ
第7章 告白

「ちょっと、たけ……っ!!」

私が焦って振り返りながら健の名を呼び終わる前に、健は私の首をレロッと舐めた。

それは一瞬で健はすぐ私から体を離すと、何事もなかったように首をかしげて笑う。

「お待たせ。買い行こ?」

私は黙ってうなずき席を立った。



健はラーメンとおにぎりのセット、
私はたこ焼きと焼きそばを購入した。

二人で雑談しながら楽しく食べていると、健が急に箸を止めて私の後ろの方向を凝視していた。

「たけちゃん?」

私の問いかけに健が応えるより先に知らない声が聞こえた。

「やっぱり!健だぁ~!」

声の方に顔を向けると一人の女性が驚いた顔で健を見ていた。

その女性はモデルのようにキレイでスタイルがよく、豊かに実った乳房は際どい水着で包まれていた。

ーーー誰だろ?

私が凝視しているのに女性は私には目もくれずに健だけを見つめている。

その眼差しはーー潤んでいる。


嫌な予感を感じながら健を見れば、口を開いて固まっていた。

「たけちゃん?」

私が声をかけると見開いた目が泳いでいる。

「ちょっとぉ健ってばぁ~」

女性は猫なで声を出しながら健の隣に腰を下ろして健の腕に絡みつく。

「おい!くっつくなよっ!」
「え~なんでぇ?」

健の二の腕に豊満な乳房を押しつけて。

「何ででも!ほら早く!」
「健のケチ~」

そう言いながらも変わらずに腕に絡みついたまま健の二の腕を指先で擦っている。


私は訳が分からなくて健と女性を見つめるだけ。

ーーーだれ、なの?友達じゃ…ないよね。
それじゃあ……?

それ以上は考えたくなくて、この場にもいたくなくて、気づいたら私は席を立っていた。

「…悠里?」

「ごめん…ちょっと…お手洗い…」

うつむいたまま健を見ずに小さく言葉を吐いて私は走りだした。

「悠里っ!」

健の声がしたけど振り返れなかった。

自分の考えを認めたくないと思えば思うほどに胸が苦しくて泣きそうだった。

でも人前では泣けない。

せめてお手洗いに到着するまでは我慢しなきゃ。

そう自分を落ち着かせながらお手洗いを目指して走る。



施設内の端のお手洗いに到着して入ろうとした時ーー

「悠里っ!!」

追いついた健に手を掴まれ、広めの個室へと引き込まれた。
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