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キセイジジツ
第2章 再会

「えっと、悠里ちゃんは変じゃないよ!」
ひとまずホッとする。

「まず、顔はファンデーション軽く塗って、リップ塗ったくらいでしょ?」
「はい」

「悠里ちゃんお肌きれいだし、ファンデーション塗る必用ないと思うし」
「そうですか?」

「髪の毛もサラサラストレートで武器になるし」
「ぶ、武器…」

「私ほんの少し天然入ってるからサラサラストレートとかすごく羨ましい!」
「あ、ありがとうございます…」

美咲さんは私の頭の先から足の先までを何度も見回す。

「そしてスタイル抜群だし」
「そんな事ないです……」

「胸は出て、ウエストくびれて、お尻はほどよく出てる。これ、最高だよ!」
「最高なんですか…」

「たまらないよっ!」
美咲さんは興奮気味だ。


「服も男心をくすぐるワンピースにカーディガンだし」
「男心をくすぐる…!」


美咲さんが真剣な顔になる。

「トータルで見ても…」

ゴクリッ。喉が鳴る。

「パーフェクトだね!!」

ガクッと膝を床につく。
ビクッとする美咲さん。

「どうしたの!?」

「パ、パーフェクト、ホント、デスカ?」
「本当だよ!てか、カタコトになってるよ!」

喜びに体が震える。

「ありがとうございます!聞いて良かったです!」

「いいえ~悠里ちゃんは自分にもっと自信を持っていいよ」
「自信、ですか」

「悠里ちゃん美人だもん。女優さん並みに」
「いや、言いすぎですよ」

「うんにゃ、私が言うんだから間違いないよ!」

ーーー自信を持つ、か。
何だか自信が少しずつ沸いてきた気がする。

「美咲さん、私頑張ります!」
「頑張って!応援してるよ!」

美咲さんの笑顔に励まされた。



「美咲~~どこ行った~~?」
元兄ちゃんの声がする。

「じゃ私は、はーくんのとこに行くね」

「美咲さん、このことは…」
「誰にも言わないから安心してっ」

「助かりますっ」
「ふふっ。じゃ、またね~」

美咲さんはスキップしながら元兄ちゃんを探しに行った。


ーーー美咲さんのおかげで頑張れそう。


洗面所の鏡の前でイメージトレーニングを繰り返し深呼吸をする。

歩き出そうとすると、誰かの手が肩にポンッと乗る。

「悠里?」
ビクッ。

ーーーこの声は…

私は恐る恐る振り返った。
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