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キセイジジツ
第14章 訪問

律に話を聞いてもらって、長田への気持ちは間違いなんかじゃないって気づけて私はひとまず安堵していた。

私が、長田を傷つける要因は減ったから。



誰もが幸せになれる世の中とは思ってないけど
誰かの幸せの影に不幸がある事も知ってるけど
それでも誰もが幸せになれる道ってないのかな。

こんな事言ったら"偽善者!"と叩かれちゃう時代だけど、自分から脱落も出来なくて。

いつからこんな息がしづらい空気になったのか。

何かが発展していくと反比例していく何か。

気づかないようにしてるだけで実は気づいてる。


ーーー無理なのかもしれないけど、それでも出来るなら傷つきたくないし、傷つけたくもない…。


そう思うのは間違いではないかも?

でも正解でもなかったりする?

考えたらキリがないのに私は考える事を止められない。



ーーー…誰かみたいに難しい事考えちゃった。……甘いものでも食べよっと。


そう思いながらトボトボと居間へ向かう。

扉の前に着くとにぎやかな笑い声が聞こえてきた。


ーーーこんな時間に…お客さん?

不審に思いながら扉を開けると、悠真と祖母の他に予想外の人物がいた。

「あ、悠里帰ってきた」

短い黒髪、ぱっちり二重、ぷるぷるの唇
高身長の体から伸びるのはスラリとした手足
化粧っ気のない素顔でも美人で
白いTシャツに細身のパンツ姿で
シンプルだけど格好いい。

「…まゆちゃん?!」

東京にいるはずの、真悠子がいた。

「悠里どこ行ってたの?」
「あ…ちょっとね」

話を逸らそうと真悠子の隣に視線を移動させると、もう一人見知った顔。

栗色のふわふわした髪、きれいな二重、
8頭身でモデルのような体型、
爽やかに微笑む顔は
何人もの女性を虜にしてきたものだ。

「旋さんまでいるし…」

手をヒラヒラ動かしながら真悠子の隣に座ってるのは幼馴染みの本城旋さん。

「悠里ちゃん久しぶり」
「旋さんも元気そうで…って、りっちゃん何も言ってなかったですけど」

ついさっきまで電話していた親友の顔を思い浮かべる。

「だって律には話してないから」

笑いながらサラッと言う顔が、律に少し似ている。

「あー…」

「悠里。まゆちゃんと旋さん、明後日ウチに帰るんだって。ついでに俺達も乗せてくれるって…」


苦笑いする私に悠真が説明してくれた。
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