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キセイジジツ
第2章 再会

「美咲さん、素敵ですね」
「そう?ふふふっ」

グラスに入ってる氷がカランッと鳴る。

「いろいろと…」
「うん」

「どうしようもなくなったら…」
「うん」

「話聞いてください」
「もちろん!」

嬉しそうに笑う美咲さんがまぶしい。



「よし、じゃ行くか!」
「え?」

「飲みまくるのよー!」
「えぇっ!」

グッと私の腕を掴むと強制的にリビングへ連れて行く美咲さん。

「美咲さんっ私っ未成年だから飲めません…」
「だーいじょうぶっ!」

何が大丈夫なのかが分からない。

「はじめーー!!」
元兄ちゃんを見つけると突進して行く。

「あぶねっ!みさ、突進はやめろ」
ビールをこぼしたみたいで机をタオルで拭いている。

「ごめんー…あっ!はじめ聞いてよ。ゆーりちゃんがねぇ」
「悠里が何?」

「私が注いだお酒は飲めないって言うの!!悪い子でしょー?」
「まー悠里は基本良い子だけど、お姉さんのお酒は断っちゃいけないね」

味方のはずの元兄ちゃんが変な事を言っている。

「でね、ビールは苦くてかわいそうだから、梅酒にしてあげようと思って」
「梅酒なら飲みやすいからね。みさは優しいね」
「でしょ~さっ注いであげなきゃ」

本当に美咲さんがグラスに梅酒を注ぎ始めた。
私は口を挟む事が出来ないまま、思わぬ展開についていくのに精一杯だ。

「みさ、飲みやすくソーダで割ってあげたら?」
「あっそうね!……よし、完成!」

ハラハラしていると元兄ちゃんが私に耳打ちしてきた。

「みさの目を盗んで水とすり替えるから安心しな」

やっぱり元兄ちゃんは味方だ。

コクコク頷いてバレないだろうかとドキドキしてると、美咲さんがグラスを手渡してきた。

「ゆーりちゃん、どうぞー」
「ありがとうございます…」

「さ、遠慮なく飲んじゃって~」
「いただきます…」


ーーー水なら一気に半分くらい飲んじゃおっ。

ゴクゴクゴクーッぷはっ!

「飲みっぷりがいいわ!」
美咲さんは満足そうだ。


ーーーあ、れ?これ、水じゃない。…甘い炭酸…の味がした。…たぶん…お酒だ。…何だろう?…すごぉく気分が良い……けど……クラクラ…す、る…


バタッと倒れる私。
目は開いてるのにみんなの顔が歪んで見える。

心配そうな声が聞こえる。


「これも梅酒だ!」

誰かが大きな声で言った。
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