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キセイジジツ
第2章 再会

保の部屋を出て元はニヤついていた。

健の気持ちを知っているからこそ試したのだが、自分が描いた通りの展開になり喜びを感じている。
優しい雰囲気や見た目とは裏腹に、元はドSなのだ。


飲み仲間が元の姿に気付いて近付いて来た。

「おい、元」
「ん?」

「あの子、どうするんだ?」
「あぁ、健に任せる」

「そっか、分かった」

安心した顔をしてまた飲みに戻る仲間の後ろ姿を見つめる。

ーーー悠里は可愛いから仕方ない。
ま、俺は美咲の方が可愛いけど。

ソファーで寝息をたてながら眠る美咲を抱き上げる。

ーーー俺のお姫様。他の野郎に寝顔見せんなよ。

元はかなり嫉妬深い。
それを知ってるのも元のお姫様だけ。

「お仕置きだな」
ニヤッと笑いながら元は美咲と自分の部屋へ消えた。



ーーーーーーー



元が出て行った後、健はすぐ自分の部屋へ向かった。

普段から部屋はきれいにしている方だが、悠里を寝かせるとなると話が違ってくる。

神経を集中させて考えられる限りの場所を整理した。

ーーーよし、これで完璧だ!

いざ、悠里が待つリビングへ向かう。



リビングに入ると元の仲間達がまだ飲んでいた。

健は悠里に近付く。

「やっと来たな」
「早く部屋に連れて行ってやれ」
「風邪でもひいたら困るしな」

一方的に話されて圧倒される。

「見ててくれて助かりました」

軽くお礼を伝えて、悠里を抱きかかえる。
悠里の匂いがする。

急いで自分の部屋に戻った。



パタン、と背中でドアを閉める。
何となくカギもかけた。


悠里を自分のベットへ寝かせる。

定期的なリズムで寝息をたてている。
酒を飲んだせいなのか頬が少し赤い。

ーーー無防備すぎだろ。

乱れた髪の毛を整えてみる。
きれいに切り揃えられた前髪から普段あまりお目にかかれないおでこが見える。

ーーーおでこも可愛い。

悠里が寝返りをうってワンピースの裾が動き、白い太ももがあらわになる。
慌ててタオルケットをかけた。

ーーー危なすぎる。

ワンピースは危険な服、と認識した。
どうしたらいいのか分からずに部屋をウロウロしていると自分が着替えてなかった事と、ある問題に気付く。

ーーー悠里も着替えさせるべきか?

気付かなければ良かったと、すぐに後悔した。
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