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キセイジジツ
第3章 変化
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ーーーやべっ…勃った……
自分の下半身の意思の弱さに落胆する。
今までならここでジャージと下着を潔く脱ぎ、悠里だけを考えて思う存分、満足するまで果てていた。
悠里がそばにいないからこそ出来た事だ。
だけど今は腕の中に悠里がいる。
悠里の腕や太ももなど簡単に持ち上げて自分の体から離す事など容易い。
それなのに動けないでいる。
この状態で少しでも悠里に触れてしまったら'やばいぞ'と脳が警告しているのだ。
ーーーどっどうする、俺!
俺の意思とは裏腹にどんどん熱く硬くなる下半身。
久しぶりに冷や汗をかいている。
どーでもいい女なら簡単に抱いてしまえるのに、相手が悠里となると勝手が分からない。
それもこれも悠里のせいだ。
ーーー落ち着けっ…落ち着くんだ……
深呼吸を繰り返して自身を落ち着かせようと試みる。
その甲斐あってか、ゆっくり縮まっていく。
ーーーよしよし、この調子だ!
またひとつ深呼吸をした時、悠里が動いて俺の上から自分の足を退かして寝返りをうって俺に背を向けた。
助かったーーと思ったのも束の間、次は悠里のお尻が近い事に気付いてしまって撃沈。
しかも寝返りをした事で体操服のシャツがまくり上がり悠里の細い腰から背中のラインが丸見えになったーー俺はもう動揺を隠せない。
ーーーダメだ…興奮する…
俺は枕元に置いてあるティッシュを数枚取り、片手で自分の肉棒に触れた。
思った以上に硬く大きくなっていて自分で触れてもビクッと体が跳ねてしまう。
先の方からはすでにヌルヌルした液がたくさん出ていて、それを指ですくって全体に拡げる。
そしてゆっくり上下に手を動かし、段々とスピードを上げていく。
はっはっと息が上がる。
気持ち良い部分を中心に自分を攻め立てる。
ジワジワと昇りつめてくる快感に目を閉じて耐える。
散々と我慢をしたからか終わりが近い気がする。
ラストスパートをかけ、一気に手を動かす。
ーーーくっ……ダメだ……出るっ……!
タイミング良くティッシュを被せ、体を縮める。
ドピュッ…ドピュッ…ピュッピュッ…ピュー………
いつもより出る量が多い気がしながらも、こぼれないように必死にティッシュで受け止めていた。
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