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キセイジジツ
第4章 発覚

急に跨がってきた元を驚きながら見ていると私の頬を引っ張ってきた。

「…いひゃい…」
「いいか美咲、よく聞けよ」

「今後は、酔っても寝るな、寝るなら飲むな!」

飲酒運転の撲滅運動のキャッチコピーみたいな事を言っている。

やっと手を離された頬をさすりながら少しだけ睨んで元を見つめる。

「酔って寝たくらいで、そんな怒らなくても……」
「あ?酔って寝たくらい、だと?」

「それ、まじで言ってんのか?」

目付きが恐ろしい事になっている…本気でお怒りのようだ。

「だって…覚えてないしっ………不可抗力!」

焦りながらも普段あまり使わない言葉で反抗すると、元が小馬鹿にしたように鼻で笑った。

「フンッ……まぁとにかく、他の男の前で寝るなって話だ」
「…分かったよ。……努力します」

「今後は眠くなったら俺に言えよ」

有無を言わせない目で見つめられてうなずくしかない。

やっと納得してくれたのか軽く唇にチュッとしてから体の上からどいてくれて、私の横に寝そべる。

そんな元の横顔を見ながら昨日の事を思い出して深く考えずに言葉にする。

「悠里ちゃんさ…昨日様子変だったよね」
「あぁ、そうだな」

「何となく恋愛絡みだと思うんだけど…」
「何でそう思う?」

「化粧とか服とか見た目を気にしてたから」
「ほう。で?」

「そのあとキッチンで泣きそうな顔してて…誰かに何かされたのかなって…」
「美咲にしては勘がいいな」

「聞いても話してくれなかったけど」
「あー悠里は抱え込む方だろーから」

「そんな気がした。無理しないといいけど…」
「ま、悠里は大丈夫だ。本当に困ったら言ってくる子だから心配ない」

元がそう言うと心配ないんだと安心出来る。


そしてもう一つ気になる事を言葉にした。

「ね、あの時キッチンに恭介くんいたでしょ?」
「あ?恭介?いたけど」

「恭介くんってどんな人なの?」
「どんなって…健のダチだからなぁ…何で?」

「何か…悠里ちゃんを食い入るように見てたから…」
「見てただけだろ。美咲が気にする事じゃない」

「うーん……」

「恭介の事、気になるの?」
「うん……」

目を合わせずに返事をすると元がため息を吐いた。

「やっぱ……お仕置きだな」
「…は?…何で!?」

「美咲は俺だけを見てればいーんだよ」

そう言って意味深に笑った。
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