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キセイジジツ
第4章 発覚

体中が重くて腰が痛いーー

そんな感覚で目を覚ました。


目の前には愛しい人の鎖骨があって何も考えずに手を動かしてそっと触れる。

「ん…」

起こしてしまったかとすぐに手を引いて様子を見ていると顔が動いてこげ茶色の瞳が私を見つめる。

「おはよ…」
「おはよう…」

急に恥ずかしくてたまらなくなって目を反らすとすぐにアゴを掴まれて瞳を覗かれた。

「何で目を反らすの?」
「…恥ずかしくて…」

「可愛いなぁ…」

そう言うと軽く唇にキスをして抱きしめてくれる。

「俺が隠してあげる」
「え…隠す?」

「その顔が、他の男に見られないように」
「誰も見ないよ……」

「何言ってんの。みんな見るよ…」
「え、いや、ほんと言い過ぎだよ」

全力で否定する私を一瞬見てフッと笑ったかと思うと、すぐに眉を下げて口を開く。

「悠里…無理させてごめんね」
「え?」

「体…ダルいでしょ。腰も痛いはず」
「あ、うん…」

申し訳なさそうに腰を優しく撫でてくれている。

「今日はゆっくり過ごそう」
「うん…」

「いっしょにお風呂入ろっか?」
「えっ!」

「冗談だよ。ちょっと、キッチン行ってくんね!」

そう言うと急に体を起こして部屋を出て行ってしまった。


ボーッとしながら気を抜いていると急にお腹が鳴って、焦ってヘソの辺りを押さえた。

健に聞かれなくて良かった…と安心しながら自分の体を見つめて、ちゃんと体操服を着ている事やバスタオルが敷いてある事にやっと気付く。

ーーー健兄ちゃんがしてくれたんだ…

下着を含めて服を着させてもらうなんて恥ずかしくて仕方ないけれど、大変だったろうなと想像して健の優しさを痛いほど感じる。

それと同時にバスタオルを3枚も敷くほどベットを汚してしまった事を恥じた。

ーーーいやっでも、私あまり覚えてないんだよね……最後に体が震えて……死んじゃいそうって思って………あ、そのあとの記憶が、ない。…気持ち良すぎて寝ちゃったのかも。

自分で何となく納得してみると気が楽になった。


健がなかなか戻って来ないので携帯でも触ろうと動こうとすると激しい腰の痛みに襲われて自分で起き上がる事さえ出来なかった。

動くのを諦めながら枕元の時計を見ると昼の12時を過ぎていて、自分からの連絡をきっと待っているであろう二人の顔が頭に浮かんでいた。
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