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キセイジジツ
第4章 発覚

次は元に発信するといつもより低い声がした。

「もしもしっ」
「?…もしもし、今悠里と出かけてるんだけどさ」

「あぁっ、それでっ?」
「帰るの遅くなると思うから」

「分かったっ…気をっつけろよっ」
「?…あぁ、それじゃ」

ーーー兄貴、どうしたんだ?

自分から電話を切り、元の話し方に違和感を持ったがすぐに脳が悠里へとシフトチェンジする。

ーーーそれより、悠里だ!!


すぐ小屋に入り悠里の姿を探すと露天風呂をじっと見つめていた。

「悠里?どうした?」
「いや…露天風呂って初めてだから感動して…」

「そうなの?浸かったらもっと感動するよ」
「うん、入りたい」

「じゃ今すぐ入ろう」

返事は聞かずにカーディガンのボタンを外していくと悠里の顔が赤くなっていく。

ワンピースを肩から脱がしてブラジャーのホックに触れるとビクッとして目を閉じた。

「ショーツは自分で脱いで」

耳元で言って、俺は自分の服を脱いでいく。

横目で悠里を見ると俺に背を向けてゆっくりショーツを脱いでいた。

きれいなお尻が見えただけで下半身が熱くなる。

冷静を装って悠里の手を引いて中に入り、小さな桶を渡して説明した。

「桶を使って軽く体を流してから入るんだよ」

俺がその通りにすると悠里も真似してお湯の中に入ってくる。

ジャポンッ!と激しく入る俺。

「あぁ~~気持ちぃ~」

チャポンッ……と慎重に入る悠里。

「はぁ………」

「気持ちいいね」
「うん、気持ちいい…」

「ここのお湯ね、腰痛に効くらしいんだ」
「えっ…」

「悠里の腰の痛みが少しでも和らげばいいなと思って」
「たけちゃん…ありがとう…」

そう言って本当に嬉しそうに静かに笑う。

温まって赤く染まる肌に、まとめて結った髪の下から覗く色っぽいうなじ、おでこから静かに流れ落ちる汗。

どこを見ても、どんな角度から見ても、悠里はきれいで、俺は後ろから悠里をそっと抱きしめた。

「たけちゃん?」
「ごめん、しばらくこうさせて…」

回した腕の上に悠里の手が添えられて、俺をなだめるかのように優しく撫でる。

「俺…本当に悠里が好きだよ…」

悠里が俺の腕を解いて、体ごと俺に向きなおる。

「私も…たけちゃんが好き…」

視線が絡まり、どちらからともなく、キスをした。
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