この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キセイジジツ
第1章 帰省

その後も真悠子は伝説を創る。

中学生の頃には担任が紛失してしまった期末テストの答案用紙を簡単に見つけて教師達の信頼を獲得。
修学旅行先で迷子になってしまった他のクラスのグループも誰よりも先に見つけて戻ってきた。
極めつけは、ほとんど勉強をする事なく県内で一番偏差値の高い高校へ入学した事だろう。

南中学校の真悠子は'やばい'と噂が流れたのは中学校を卒業してから。

高校でも真悠子は止まらない。

中学生になるまで空手を習ってはいたがそんなに強くないし喧嘩なんて一度もした事はない。
そんな真悠子と小学生の頃空手の試合で出逢い、真悠子にたまたま敗北し、恋をした二つ上の先輩(空手部主将)と再会した事で真悠子の'実は喧嘩も強い'という噂が流れ、学校中で恐れられる存在となる。
本人は『私ぜんぜん強くないよ』と何度も主張するのだが、数々の噂の前では全くの意味がなかった。
気付けば周りから『姉さん』と慕われ、断っても断っても昼食を奢ってもらっていたという。
あとでお母さんから聞いた話しによると一年生の二学期頃から『私しばらくお弁当いらない』と言ってきたらしい。
そしてまたもや、超難関と言われる国立大学へ簡単に合格したのだ。

大学入学と同時に真悠子伝説は終息したかのように思えたがその考えは甘かった。

超難関と言われた国立大学だが、さすが偏差値県内一の高校だけあって頭の良い生徒は多かった。
並大抵の勉強量ではなかっただろう。
それこそ死に物狂いで勉強をしたはずだ。
だが、真悠子は違う。そもそも受験勉強をするという姿勢すらなかった。
それを近くで見てきたからこそ感じるのだろう、真悠子の恐ろしさを。
真悠子の'特別扱い'は四年間続いたという。



真悠子伝説は卒業して家に遊びに来ていた真悠子の唯一の親友である旋(せん)さんが教えてくれた。

私と悠真は真悠子と7歳も年齢が離れているし、自分達にとっての姉'まゆちゃん'とのギャップが激しすぎて、旋さんの話しを信じる事が出来ず、面白いおとぎ話のように聞いていた。


しかし、この前帰って来た時に放たれた
『まだ言えない。迷惑かけないから。私を信じて』
まゆちゃんの言葉を聞いた時に私は確信した。

'佐田真悠子伝説'は本当なのだと。
/270ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ